シニアのラジコンサーキット入門|初心者でも始めやすい始め方と費用ガイド

ラジコン,プラモデル,ジオラマ

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シニアがラジコンサーキットで昔の趣味を再開したいけど、若者ばかりで入りづらいのかなぁ・・・

今の電動マシンは複雑そうで不安だなぁ・・・

実は現在、プロポやバッテリー込みの完成品が主流で、初心者でも6万円程度から無理なく始められます。

落ち着いた雰囲気のサーキットも増え、同年代が集まるイベントや初心者デーも充実しています。

この記事では、シニアに適したマシン選びから費用、サーキットの利用方法、仲間作りのコツ、安全に長く楽しむマナーまで、あなたの「もう一度走らせたい」という想いを実現する具体的な方法をすべてご紹介します。

  1. シニアがラジコンサーキットを楽しむメリット
    1. メリット(1):同年代の仲間と出会い、新しい「居場所」ができる
    2. メリット(2)天候に左右されない室内環境で快適に遊べる
    3. メリット(3)集中力アップや手先の運動による脳トレ効果
    4. メリット(4)初心者にも優しいスタッフサポートと講習制度
  2. シニアがラジコンサーキットを利用するデメリット
    1. デメリット(1)初期費用や維持費がかかる
    2. デメリット(2)混雑時は走行枠が限られる
    3. デメリット(3)最新機材への知識習得に時間が必要
  3. シニア向けラジコンサーキットの選び方
    1. 選び方(1)落ち着いた雰囲気で初心者に優しい施設を選ぶ
    2. 選び方(2)アクセスが良く通いやすい立地を確認する
    3. 選び方(3)初心者講習や体験走行があるかチェックする
    4. 選び方(4)レンタル機材やサポート体制の充実度を見る
  4. ラジコンサーキットの利用方法と料金の仕組み
    1. 利用方法(1)初回登録の流れと必要な持ち物
    2. 利用方法(2)走行スケジュールやクラス分けの仕組み
    3. 利用方法(3)一般的な料金相場と会員制度の違い
    4. 利用方法(4)サーキットショップでの買い物・整備サポート
  5. 昔と今で変わったラジコンの進化ポイント
    1. 進化(1)動力・バッテリー性能の向上
    2. 進化(2)プロポ(送信機)の操作性とデザインの変化
    3. 進化(3)完成品マシンの普及で初心者でも始めやすい
  6. シニアがラジコンを始めるための準備ステップ
    1. 準備(1)組立不要の完成車(RTR)を選ぶ
    2. 準備(2)必要な道具一式と、おおよその初期予算を知っておく
    3. 準備(3)走行用マシンとタイヤの選び方
    4. 準備(4)長く楽しむためのメンテナンス用品と、安全なバッテリー保管方法
  7. シニアがサーキットを長く楽しむコツ
    1. コツ(1)速さより「操る楽しさ」。自分のペースで上達を味わう
    2. コツ(2)ベテランから整備や走行のアドバイスをもらう
    3. コツ(3)イベントや交流会に参加して仲間を作る
    4. コツ(4)安全運転とマナーを守って快適に楽しむ
  8. まとめ

シニアがラジコンサーキットを楽しむメリット

「昔やっていたラジコンを、もう一度始めてみたい」。そうお考えのシニア世代にとって、ラジコンサーキットは最高の遊び場です。

定年後の新しい趣味として、あるいは懐かしい趣味の再開の場として、サーキットにはたくさんの魅力が詰まっています。
この章では、特にシニア世代に嬉しい4つのメリットをご紹介します。

  • 同年代の仲間と交流できる居場所が見つかる
  • 天候に左右されない室内環境で年中快適に楽しめる
  • 手先と頭を使うことで脳の活性化と健康維持につながる
  • 初心者向けのサポート体制が充実している

メリット(1):同年代の仲間と出会い、新しい「居場所」ができる

定年後は職場とのつながりが一段落し、同年代との交流が減ったと感じる方も多いのではないでしょうか。
ラジコンサーキットは、そんなシニア世代にとって格好の交流の場になります。

最近ではシニアクラスのレースが開催されるなど、業界全体でシニア層のラジコンファンが盛り上がりを見せています!


多くのサーキットでは平日の昼間に初心者タイムや走行会を設けており、60代から70代の参加者も増えています。
共通の趣味があれば、年齢やこれまでの経歴に関係なく、自然と会話が弾むものです。
マシンのセッティングについて教え合ったり、走行後にコーヒーを飲みながら雑談したりと、気の合う仲間づくりができる貴重な場所です。

サーキット併設のショップでは常連同士が情報交換する光景も日常的に見られ、まずはスタッフに声をかけるだけで同じように趣味を再開した方を紹介してもらえることも多いです。


メリット(2)天候に左右されない室内環境で快適に遊べる

若い頃は平気だったけれど、真夏の炎天下や冬の寒さは体にこたえる…

そんなシニア世代にこそ、空調の効いた室内サーキットがおすすめです!

天候を気にせず一年中快適にラジコンを楽しめるのは、大きなメリットです。
屋外サーキットで心配な熱中症や体の冷えといった健康リスクもなく、体に負担をかけずに趣味に没頭できます。

関東圏の主要な室内サーキットではエアコン完備の環境で年間を通して安定した走行が可能で、利用料金は30分300円から1日3,000円程度が相場となっています。
座り心地の良い椅子が用意されたピットスペースでは休憩しながら自分のペースで楽しめますし、トイレなどの設備も充実しているため無理なく趣味を続けられます。
屋内のため突然の雨でせっかくの予定が中止になる心配もなく、安心して通える点も大きな魅力です。

メリット(3)集中力アップや手先の運動による脳トレ効果

ラジコンは、ただの遊びではありません。
手先を細かく動かし、瞬時にコースを判断する操作は、脳にとって非常に良いトレーニングになります。
「指は第二の脳」と言われるように、手先を使うことは脳の活性化につながり、楽しみながら自然と認知機能の維持が期待できます。

難しい理屈は抜きにしても、趣味に集中する時間は心身の健康に良い影響を与えてくれるでしょう!


プロポを微妙に操作しながらマシンの動きを目で追い、次のコーナーをどう曲がるか瞬時に判断する。
この一連の動作は、左右の手を同時に使うため脳を心地よく刺激します。

まるでスポーツのように、頭と体を連携させる面白さがあり、これが良い判断力のトレーニングにもなるのです。

さらにタイヤ交換やサスペンション調整など細かい作業が指先の器用さを維持し、総合的な脳トレ効果が期待できます。

メリット(4)初心者にも優しいスタッフサポートと講習制度

今のラジコンは難しそう…

久しぶりでついていけるか不安…

そうした心配は無用です!多くのサーキットでは、ブランクのある方やまったくの初心者を手厚くサポートする体制を整えています。

ラジコン業界全体で新規ユーザーの獲得に力を入れており、特にシニア層は昔の趣味を再開したいというモチベーションの高い層として注目されています。

タミヤのRCイベントではタミグラフレッシュという初心者専用クラスや、RC組み立てから走行までをサポートするRCスクールが定期的に開催されています。
初心者大歓迎を掲げてレンタルラジコンも用意しているサーキットも増えており、各サーキットでは初心者タイムの設定やスタッフによる操作指導など参入障壁を下げる取り組みが積極的に行われています。

最新のリポバッテリーの取り扱いや充電方法、プロポの基本設定など今どきのラジコン事情を丁寧に教えてくれるため、昔やっていた方も安心して再スタートできます。

シニアがラジコンサーキットを利用するデメリット

どんな趣味も楽しいことばかりではありません。
ここでは、ラジコンサーキットを利用する際に知っておきたい注意点を3つご紹介します。

ただ、どれも事前に対策を知っておけば心配ないことばかりなので、安心して読み進めてください。
シニアがラジコンサーキットを利用する際の主なデメリットは以下の通りです。

  • 初期費用や維持費がかかる
  • 混雑時は走行枠が限られる
  • 最新機材への知識習得に時間が必要

デメリット(1)初期費用や維持費がかかる

ラジコンを趣味にするには、ある程度の費用がかかります。
マシンや周辺機器を揃える初期費用として、安価なセットなら2万円ほど、本格的に楽しむなら7万円程度を見ておくとよいでしょう。
その後も、バッテリーやタイヤなどの消耗品代や、サーキットの利用料が継続的に必要になります。
完成品のXBシリーズなら2万円前後で始められますが、実際にサーキットで本格的に楽しむには現在主流のリポバッテリーへの切り替えや専用充電器の購入が推奨され、さらにタイヤや予備パーツ、工具なども必要になるため初期投資が膨らみがちです。

サーキット利用料は30分300円、1日3,000円程度が相場で、月に数回通うと年間で数万円の出費となります。

まずはレンタルマシンで数回体験してから購入を検討し、タミヤのTT-02シリーズなど入門モデルから段階的にステップアップする方が失敗が少なくおすすめです。

デメリット(2)混雑時は走行枠が限られる

 週末や祝日は、やはりサーキットも混雑します。
人気の時間帯だと、走行時間よりも待ち時間のほうが長くなってしまったり、他のマシンとの接触を気にしながら走らなければならなかったりすることもあります。
ビギナータイムでも混雑することがあり、特に休日は多くの利用者で賑わいます。

サーキットでは安全のため同時に走行できるマシン数に制限があり、混雑時は順番待ちが発生します。
人気サーキットの土日祝日は午前中から満席になることもあり、10分から15分の走行後に30分以上待機というケースも珍しくありません。
平日の昼間や開店直後の時間帯を狙うと比較的空いており、落ち着いて走行できます。

また事前に電話やSNSでその日の混雑状況を確認したり、初心者専用タイムを設けているサーキットを選ぶことで自分のペースで安心して楽しめます。

デメリット(3)最新機材への知識習得に時間が必要

浦島太郎のような気分になるかもしれませんが、昔と今とではラジコンの技術が大きく進化しています。

特に「リポバッテリー」や「ブラシレスモーター」といった新しい技術は、昔の知識のままでは戸惑うかもしれません。安全に楽しむためにも、新しい知識を少しずつ学ぶ時間が必要です。
20年から30年前のラジコンは主にニッカドバッテリーとブラシモーターでしたが、現在はリポバッテリーとブラシレスモーターが主流となっています。

リポバッテリーは軽量で大容量かつハイパワーという利点がある一方、充電方法を間違えたり内部にダメージがあると発火の危険があり、専用の耐火バッグでの充電と保管が推奨されます。
またプロポも棒型から拳銃型に変わり設定項目も大幅に増えています。

タミヤのRCスクールやメーカー主催の講習会に参加したり、サーキットのスタッフに質問することで実践的な知識を得られます。焦らず段階的に学んでいくことが大切です!

シニア向けラジコンサーキットの選び方

この章では、シニア世代がラジコンサーキットを選ぶ際の4つの重要なポイントについて紹介します。
初めてサーキットを訪れる方でも安心して楽しめるよう、具体的な選び方のコツをお伝えします。シニア向けラジコンサーキットの選び方には主に以下の内容があります。

  • 落ち着いた雰囲気で初心者に優しい施設を選ぶ
  • アクセスが良く通いやすい立地を確認する
  • 初心者講習や体験走行があるかチェックする
  • レンタル機材やサポート体制の充実度を見る

選び方(1)落ち着いた雰囲気で初心者に優しい施設を選ぶ

まず大切なのは「雰囲気」です。

ウェブサイトなどで「初心者大歓迎」と明記してあったり、初心者のための走行時間(ビギナータイム)が設けられていたりするサーキットを選びましょう。

こうした場所なら、周りの目を気にせず、気兼ねなく楽しめます。
初心者とプロの走行時間を分けてくれるサーキットでは、スピード差を気にせず自分のペースで走行できるため安心です。

またモーターやタイヤに制限を設けているサーキットでは、マシン性能が一律になるため初心者も上級者と対等に楽しめます。
吉祥寺サーキットのように初心者が安心して利用できるコースとして、トイラジコンも走行可能な施設もあります。
まずはサーキットのウェブサイトやSNSを覗いてみましょう。

「初心者歓迎」の文字や、楽しそうな利用者の写真があれば安心材料になります。

もし不安なら、電話で「ラジコンは久しぶりなのですが、大丈夫でしょうか?」と直接聞いてみるのが一番です。その時のスタッフの対応で、施設の雰囲気が分かりますよ。

選び方(2)アクセスが良く通いやすい立地を確認する

趣味を長く続けるには「通いやすさ」も大切です。

駅から歩いて行ける、あるいは駐車場が広くて停めやすいなど、ご自身の移動手段に合わせて無理なく通える場所を選びましょう。

特に重い機材を運ぶことを考えると、アクセスの良さは重要なポイントになります。

吉祥寺サーキットは吉祥寺駅から徒歩2分から3分、ヒラポンサーキットは京王稲田堤駅から徒歩30秒という好立地にあり、重い機材を持っての移動も負担が少なくなります。
東京23区から電車で行けるサーキットも複数存在し、屋内サーキットなら天候に左右されず通えます。

まずは自宅から通える範囲として1時間以内が目安のサーキットをリストアップしましょう。

初回訪問時は時間に余裕を持って出発し、実際のアクセスを確認することも大切です。

選び方(3)初心者講習や体験走行があるかチェックする

いきなり自分のマシンで走るのは不安・・・

そんな方は、初心者向けの講習会や「体験走行」ができるサーキットを探してみましょう!

特に20年以上ブランクがある方は、今のラジコンの進化に驚くはずです。まずは専門のスタッフに基礎から教えてもらうことで、安心して再スタートを切ることができます。

RCの仕組みから走行の仕方までスタッフがアドバイスしてくれる施設なら、不安を解消しながらスタートできます。
タミヤRCイベントではタミグラフレッシュという初心者専用クラスや、RC組み立てから走行までをサポートするRCスクールが定期的に開催されています。

サーキットを選ぶ際は、ホームページで初心者講習や体験走行、スクールなどのキーワードを探しましょう。
問い合わせ時に久しぶりなので基礎から教えてもらえますかと確認すると、対応してもらえるかが分かります。

選び方(4)レンタル機材やサポート体制の充実度を見る

続くか分からないのに、いきなり高価な道具を揃えるのは・・・

そんな時は、マシンやプロポを丸ごとレンタルできるサーキットがおすすめです!

まずはレンタルで試してみて、本格的に続けたくなってから自分のマシンを購入すれば、無駄な出費を抑えられます。
最初から高価なマシンを購入するのはリスクがあるため、レンタルラジコンがあるサーキットなら数回試してから購入を判断できます。

NSスピードウェイのようにレンタルラジコンを用意しているサーキットもあります。
併設のショップの取扱商品が豊富なサーキットでは、走行中にパーツが破損してもすぐに対応できるため安心です。

またピットスペースが広くてきれいで、体清掃用のエアーコンプレッサーが使いやすい施設もあります。

最初はレンタルマシンはありますか、初心者に必要な機材は何ですかと電話で確認しましょう。

充実したサポート体制があれば、安心して長く趣味を続けられます。

ラジコンサーキットの利用方法と料金の仕組み

 初めてサーキットに行くときは、受付の方法から料金まで、分からないことだらけで少し緊張しますよね。
この章では、初回訪問から走行までの具体的な流れと料金の仕組みを分かりやすく解説します。
これを読めば、当日はきっとスムーズに楽しめますよ。
ラジコンサーキットの利用方法と料金には主に以下の内容があります。

  • 初回登録の流れと必要な持ち物
  • 走行スケジュールやクラス分けの仕組み
  • 一般的な料金相場と会員制度の違い
  • サーキットショップでの買い物・整備サポート

利用方法(1)初回登録の流れと必要な持ち物

初めてサーキットに着いたら、まずは受付で簡単な登録手続きを済ませます。

身分証明書と走行に必要な機材さえ持っていけば、ほとんどの場合、その日のうちに走行を楽しめます。

サーキットでは安全管理のため、氏名や住所、緊急連絡先などの基本情報を登録用紙に記入し、一部の施設では誓約書へのサインが必要です。
手続きは5分から10分程度で完了し、スタッフが施設のルールや走行方向、充電場所、ピットの使い方などを丁寧に説明してくれます。

自分のマシンを持ち込む場合は、マシン本体、プロポ、バッテリー2本から3本、充電器、工具セット、タオルなどを持参しましょう。
レンタルマシンを利用する場合は、身分証明書と利用料金のみで大丈夫です。初回訪問前に電話で持ち物や予約の必要性を確認しておくと、より安心して当日を迎えられます。

利用方法(2)走行スケジュールやクラス分けの仕組み

速いマシンもゆっくりなマシンも一緒に走るので、接触事故が心配だなぁ・・・

多くのサーキットでは、初心者専用の時間帯(ビギナータイム)を設けたり、10分交代制にしたりと、誰もが安心して走れるように工夫されています。

午前中は初心者優先、午後は自由走行という時間分けをしているサーキットもあります。
営業時間は施設によって異なり、夏期は午前9時30分から午後5時まで、冬期は午後4時までといった季節変動がある場合もあります。

モーターやタイヤに制限を設けて、マシン性能を一定にするルールを採用しているサーキットもあり、初心者でも安心して走行できる配慮がなされています。

走行枠は先着順または受付順で決まるため、平日の午前中など空いている時間帯を選ぶと、落ち着いて走行できます。

15分走って10分休憩というペースが、疲れずに長く楽しむコツです。

利用方法(3)一般的な料金相場と会員制度の違い

サーキットの料金は、大きく分けて都度払いの「ビジター」と、お得な「会員制」の2種類があります。

初めて行くなら、まずはビジターで試してみるのが良いでしょう。
料金の目安は30分300円、1日3,000円ほどです。

一方、会員になると1日2000円程度に割引されるため、月2回以上通うなら会員制度がお得です。会員制度には入会金5000円から1万円程度と年会費5000円から1万5000円程度がかかりますが、1回あたりの走行料金が安くなります。

月に4回利用する場合、年間コストを比較するとビジターで14万4000円かかるのに対し、会員なら入会金と年会費を含めても約11万円で済みます。
レンタルマシンを利用する場合は別途1000円から2000円が追加されます。

最初は数回ビジターとして訪問し、本当に続けられそうか確認してから会員登録を検討するのがおすすめです。

利用方法(4)サーキットショップでの買い物・整備サポート

ショップ併設のラジコンサーキットでは、走行中に必要なパーツをすぐに購入でき、スタッフから整備やセッティングのアドバイスも受けられるため、初心者には特に心強い存在です!

走行中にタイヤやサスペンションパーツ、ターンバックルなどが破損することは珍しくありませんが、併設ショップがあればすぐに購入して走行を再開できます。
店舗のスタッフが親切で、いろいろと丁寧に教えてくれるサーキットでは、マシンのトラブル時に適切なアドバイスがもらえ、セッティングや調整についても相談できます。

よく使う消耗品としては、タイヤ、サスペンションパーツ、ギア、ネジ類などがあり、バッテリーや充電器などの機材も販売しています。
車体清掃用のエアーコンプレッサーが使いやすい設備も嬉しいポイントです。

自分が使うマシンメーカーに強いショップを選ぶと、より安心してアドバイスを受けられます。

昔と今で変わったラジコンの進化ポイント

 20年、30年ぶりにラジコンの世界に戻ってきた方は、その進化にきっと驚くはずです。
この章では、昔と今とでラジコンがどう変わったのかを解説します。
今のラジコンは、驚くほどパワフルで、そして扱いやすくなっていますよ。
昔と今で変わったラジコンの進化には主に以下の内容があります。

  • 動力・バッテリー性能の向上
  • プロポ(送信機)の操作性とデザインの変化
  • 完成品マシンの普及で初心者でも始めやすい

進化(1)動力・バッテリー性能の向上

昔のラジコンといえば、燃料の匂いや騒音がつきものの「エンジンカー」が花形でした。
しかし今は、静かでパワフルな「ブラシレスモーター」と、小型で大容量の「リポバッテリー」を使った電動カーが主流です。
面倒なエンジンの調整も不要で、メンテナンスが格段に楽になりました。

昔はニトロエンジンやブラシモーターが主流で、燃料の混合比調整やキャブレター調整、始動の難しさ、騒音問題など、扱いに専門知識と手間が必要でした。
しかし現在の電動RCカーは、充電器に接続するだけで使え、静かなので屋内サーキットでも走行できます。

LiPoバッテリーは2セルから6セルまであり、容量も5000ミリアンペア時以上が一般的で、1時間程度で満充電が可能です。
複数本のバッテリーを用意すれば、充電待ちなく連続走行が楽しめます。

電動ラジコンから始めることを強くおすすめします!

取り扱いには注意が必要ですが、専用の充電器と耐火バッグを使えば安全に管理でき、サーキットのスタッフが基本的なルールを丁寧に教えてくれます。

進化(2)プロポ(送信機)の操作性とデザインの変化

送信機(プロポ)も様変わりしました。

両手で持っていた「棒型」から、片手で握れる「拳銃(ホイール)型」が主流になり、驚くほど操作しやすくなっています。

液晶画面でマシンの細かい設定ができたり、バッテリー残量などを手元で確認できたりと、機能面でも大きく進化しました。

かつては両手で持つ棒型で27メガヘルツや40メガヘルツの周波数管理が必要でしたが、現在は片手で自然に握れる拳銃型が標準となり、2.4ギガヘルツ帯で自動ペアリングされるため混信の心配もありません。

長時間の操縦でも疲れにくく、直感的な操作が可能です。
液晶画面が搭載され、ステアリング舵角調整やスロットルカーブ設定、モデルメモリー機能などを画面上で簡単に行えます。
テレメトリー機能ではバッテリー電圧やモーター温度、速度などをリアルタイムで確認できます。入門用プロポは1万円台から購入可能で、フタバや三和、タミヤなどが人気です。

最初は入門用で十分ですが、サーキット併設のショップスタッフに相談すると、自分のレベルや予算に合った機種を紹介してもらえます。

進化(3)完成品マシンの普及で初心者でも始めやすい

昔はラジコンといえば、何日もかけてキットを組み立てるのが当たり前だったけど・・・

今は「RTR(レディ・トゥ・ラン)」と呼ばれる、箱から出せばすぐに走らせられる完成品セットが主流です!

組み立ての自信がない方でも、買ったその日にサーキットデビューできるのです。

昔のラジコンは、キットを購入して自分で組み立てるのが一般的で、説明書を読み、工具を使い、時には数日かけて作業する必要がありました。
しかし現在は、完成品や準完成品が充実しており、マシン、プロポ、バッテリー、充電器がすべてセットで3万円から5万円程度で購入できます。
組み立てが不安というシニア層の悩みが解消され、購入後すぐにサーキットで走行を楽しめます。

タミヤのTT-02シャーシをベースにした完成品は、パーツが豊富で全国のショップで入手しやすく、修理や改造の情報もインターネット上に多く存在するためおすすめです。

四輪駆動で安定性が高く、樹脂バンパー装備で接触しても破損しにくい設計になっています。
サーキットで同じマシンを使っている人を見つければ、セッティングのアドバイスももらいやすくなります。

シニアがラジコンを始めるための準備ステップ

この章では、シニアの方がラジコンを始める際に必要な準備について、順を追って解説します。
初期投資を抑えながら、安心して趣味を始められる具体的な方法をご紹介します。
シニアがラジコンを始めるための準備には主に以下の内容があります。

  • 組立不要の完成車(RTR)を選ぶ
  • 必要な周辺機器と初期予算を把握する
  • 走行用マシンとタイヤの選び方
  • メンテナンス用品と保管方法を整える

準備(1)組立不要の完成車(RTR)を選ぶ

シニアがラジコンを再開する際は、RTRと呼ばれる完成品マシンを選ぶことで、組み立ての手間なく購入後すぐにサーキットで走行を楽しめます。
昔のラジコンはキットを自分で組み立てるのが一般的でしたが、現在はプロポやバッテリー、充電器がセットになった完成品が主流です。
タミヤのTT-02シャーシをベースにしたRTRは、パーツ供給が安定しており全国のショップで部品入手が容易なため特におすすめです。

四輪駆動の完成品は安定性が高く、初心者でも操縦しやすい特徴があります。
オンロードのツーリングカーは屋内サーキット向きで、オフロードバギーは屋外コース向きです。

マシン選びで迷ったら、サーキット併設のショップスタッフに「初心者で久しぶりなのですが、扱いやすい完成品を教えてください」と相談しましょう。

準備(2)必要な道具一式と、おおよその初期予算を知っておく

ラジコンを始めるには、マシン本体以外にバッテリー、充電器、工具などの周辺機器が必要で、初期投資として4万円から7万円程度の予算を見込んでおくと安心です。
RTRマシンセットは3万円から5万円程度で、プロポとバッテリー1本、充電器が含まれています。

走行時間を確保するため、予備バッテリーを2本から3本追加すると1万円から1万5000円かかります。
工具セットは六角レンチ、ニッパー、ドライバーなどの基本セットで3000円から1万円程度です。消耗品としてタイヤやサスペンションパーツなどを初期ストックで5000円程度用意しておくと良いでしょう。

最初はRTRセットに含まれる最小限の機器で始め、サーキットで走らせながら必要なものを追加購入していく方法がおすすめです。

月の予算を決めて、無理のない範囲で少しずつ機材を充実させていきましょう!

準備(3)走行用マシンとタイヤの選び方

初心者のシニアには、オンロードの四輪駆動ツーリングカーか、オフロードのバギーがおすすめです。

オンロードは屋内サーキットや舗装されたコースでスピード感が楽しめ、パーツも豊富です。
オフロードは屋外コース向きで接触に強く、悪路走破性が高い特徴があります。
四輪駆動は二輪駆動より安定しており、初心者でもコントロールしやすいメリットがあります。
タイヤは路面のグリップ力を左右する重要なパーツで、カーペット用はハイグリップ、アスファルト用は耐摩耗性、土用はブロックパターンと、それぞれに適した種類があります。
タイヤの硬度は数字が小さいほど柔らかくグリップが高くなります。

まずは通いたいサーキットがオンロードコースかオフロードコースかを確認し、受付で「初心者ですが、この路面に合うタイヤを教えてください」と聞くのが確実です。

準備(4)長く楽しむためのメンテナンス用品と、安全なバッテリー保管方法

ラジコンを長く楽しむには、基本的なメンテナンス用品を揃え、特にLiPoバッテリーを安全に保管する方法を理解することが重要です。

走行後はエアブロワーでホコリを除去し、パーツクリーナーで汚れを落とします。
可動部にはグリスを塗布し、必要に応じてネジロック剤を使用します。

工具は六角レンチセット、ドライバー、ニッパー、ピンセットなどを用意しましょう。
LiPoバッテリーは取り扱いを誤ると発火の危険性があるため、耐火バッグは必ず最初に購入してください。

バッテリーは満充電や完全放電状態で保管せず、3.8ボルト程度のストレージ電圧を保ちます。
充電電流は容量の1C、例えば5000ミリアンペア時なら5アンペアを目安にし、充電中は目を離さないようにします。
サーキットのスタッフに「LiPoは初めてなので、安全な使い方を教えてください」と質問し、しっかり理解しましょう。

シニアがサーキットを長く楽しむコツ

この章では、シニアの方がラジコンサーキットを長く楽しく続けるための心構えと実践的なコツを解説します。
無理なく趣味を継続し、充実したラジコンライフを送るための方法をご紹介します。
シニアがサーキットを長く楽しむには主に以下の内容があります。

  • 自分のペースで上達を楽しむ
  • ベテランから整備や走行のアドバイスをもらう
  • イベントや交流会に参加して仲間を作る
  • 安全運転とマナーを守って快適に楽しむ

コツ(1)速さより「操る楽しさ」。自分のペースで上達を味わう

速さを競うのではなく、自分のペースで少しずつ上達することを楽しむ姿勢が、ラジコンを長く続ける秘訣です。

若者と速さを競う必要はなく、趣味は楽しむものです。

シニアの強みは、焦らず丁寧にマシンと向き合える時間的余裕があることです。


最初はコースを1周完走する、クラッシュせずに3周走るといった小さな目標から始めましょう。
慣れてきたら自己ベストタイムを1秒縮める、安定したライン取りをマスターするなど、中期的な目標を設定します。

走行日記をつけて、タイムや気づきをメモすると、自分の成長が見えてモチベーションが上がります。
平日の空いている時間帯を利用して週1回から2回のペースで通い、15分走行したら10分休憩するリズムを作ると、体力を温存しながら長く楽しめます。
他人ではなく過去の自分と比べて成長を実感することが大切です。

コツ(2)ベテランから整備や走行のアドバイスをもらう

サーキットにいるベテランやお店のスタッフは、知識の宝庫です。
分からないことがあれば、勇気を出して話しかけてみましょう。

アドバイスをもらえば上達が早まるだけでなく、それがきっかけで会話が始まり、仲間作りの第一歩になることも少なくありません。

ラジコンは奥が深く、マシンのセッティング、タイヤ選び、走行ラインなど、経験者の知識が非常に役立ちます。
独学で試行錯誤するより、ベテランに教わった方が圧倒的に効率的で、無駄な出費や時間を省けます。
「このコースでサスペンションはどのくらいの硬さが良いですか」「今日の路面状況だと、どの硬度のタイヤがおすすめですか」など、具体的に質問しましょう。

質問のタイミングは、相手の走行が終わった休憩時間やピットで作業中の空き時間が適切です。

「初心者なのですが、教えていただけますか」という一言を添えると、相手も快く教えてくれるはずです。

教えてもらったことは必ずメモを取り、感謝の気持ちを伝えましょう。
施設によっては初心者向けのセッティング講習会を開催しているところもあるので、ホームページで情報をチェックすることをおすすめします。

コツ(3)イベントや交流会に参加して仲間を作る

サーキットの初心者向けイベントや交流会に参加することで、同年代の仲間ができ、趣味がより充実したものになります。
一人でもラジコンは楽しめますが、仲間がいると情報交換ができ、一緒に走る楽しみが生まれ、モチベーションの維持にもつながります。

定年後は職場の人間関係が薄くなりがちですが、共通の趣味を通じた交流は新しい生きがいになります。

多くのサーキットでは初心者レースやシニアデー、初心者デーといったイベントを開催しており、同じような境遇の人たちと出会えます。

ショップ主催の走行会やメンテナンス講習会も開催されています。
イベント告知はサーキットの掲示板やホームページ、FacebookやInstagramなどのSNSで確認できます。
参加する際は受付で「初めて参加します」と伝えると、スタッフが丁寧にサポートしてくれます。

平日の昼間は同年代のシニアが多く集まる傾向があるので、そうした時間帯を狙うのもおすすめです。

コツ(4)安全運転とマナーを守って快適に楽しむ

気持ちよく趣味を続けるには、サーキットのルールとマナーを守ることが何より大切です。
これは自分自身の安全を守るためだけでなく、そこに集う全員が楽しく過ごすための「大人の嗜み」と言えるでしょう。お互いに配慮し合うことで、より良い趣味の時間が生まれます。

走行方向を守る、逆走は絶対禁止、クラッシュ時は速やかに回収するといった基本的な走行ルールを守りましょう。
ピットでは他の人の作業スペースを侵さないよう注意し、工具の貸し借りは丁寧に行います。
LiPoバッテリーは必ず耐火バッグで充電し、時間制限を守り、充電中は目を離さないことが重要です。

上級者が後ろから来たら安全な場所で道を譲る譲り合いの精神も大切です。
夏場の屋外サーキットでは帽子、水分、塩分タブレットを持参して熱中症対策を行いましょう。
長時間の作業は腰や目に負担がかかるため、30分に一度は立ち上がってストレッチをすることをおすすめします。

お互いに気持ちよく楽しむという意識を持って、快適なラジコンライフを送りましょう。

まとめ

定年後にラジコンへの情熱を再燃させたいシニア世代にとって、若者中心の雰囲気や最新機材は不安要素かもしれません。
しかし、今は組立不要の完成品も多く、初心者講習やレンタル制度が整ったサーキットが増え、安心して再挑戦できる環境が整っています。

大切なのは、公式サイトなどで落ち着いた雰囲気を確認し、自分のペースで楽しめる場所を選ぶこと。
まずは見学や体験走行を利用して、サーキットの空気を感じてみませんか。
かつて夢中になった趣味が、同年代の仲間と交流する「第二の青春」という新しい生きがいにつながるはずです。

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