体が硬くてもOK!健康寿命UP!シニアのヨガ・ピラティス完全版

体が硬くてもOK!健康寿命UP!シニアのヨガ・ピラティス完全版 スポーツ,室内

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シニア向けヨガ・ピラティスの始め方

この章では、「ヨガやピラティスを始めてみたいけれど、何から手をつければ良いのか分からない」というシニア世代の皆様のために、安心してスタートできる具体的なステップをご紹介します。健康づくりへの第一歩を、無理なく安全に踏み出せるよう、順を追って解説していきます。この章で取り上げる主なステップは以下の通りです。

  • 運動を始める前に必ず行いたい、かかりつけ医への相談とその重要性
  • ご自身の体力や目的に合った、初心者向けクラスの見つけ方と選び方のポイント
  • ご自宅で手軽に始める場合に準備しておきたい物や、安全な環境づくりについて
  • 三日坊主にならず、楽しみながら長く続けるための、無理のないペース配分と進め方

ステップ(1)医師への相談の重要性

シニア世代の皆様がヨガやピラティスを安全に、そして心から楽しんで始めるためには、まず何よりも最初にかかりつけのお医者様に相談し、運動を行っても問題がないか、また行う上で特に注意すべき点はないかを確認することが最も大切です。60代、70代になると、ご自身では気づかないうちに体に様々な変化が生じていることや、何らかのご持病を抱えている場合があります。ヨガやピラティスは、比較的体に優しい安全な運動として知られていますが、それでも体の状態によっては特定の動きが負担になってしまったり、既存の症状を悪化させてしまったりする可能性もゼロではありません。事前にお医者様に相談することで、そのようなリスクを未然に把握し、心からの安心感を持って運動に取り組むことができるようになります。お医者様に相談する際には、「ヨガ(またはピラティス)という運動を、健康のために始めてみたいと考えているのですが」と具体的に伝え、現在の体調(例えば、膝や腰に痛みがあるか、血圧の状態はどうかなど)や、何か不安に思っている点があれば詳しく話してみましょう。そうすれば、お医者様からは、運動の可否はもちろんのこと、もし行う場合の運動強度や時間の目安、避けた方が良いポーズや動作、あるいは逆に積極的に取り入れた方が良い動きなどについて、専門的な視点からの貴重なアドバイスをもらえるはずです。「周りの人もやっているから大丈夫だろう」「軽い運動だから問題ないだろう」とご自身で判断せず、必ずお医者様の許可と適切なアドバイスを得てからスタートするようにしてください。お医者様から「問題ないですよ」あるいは「こういう点に気をつけてくださいね」といった言葉をもらうことで、精神的な安心感も格段に増し、より前向きな気持ちでヨガやピラティスを始めることができるでしょう。これは、安全で効果的な健康づくりのための、何よりも大切な第一歩と言えます。

ステップ(2)初心者向けクラスの選び方

かかりつけのお医者様から運動の許可が無事におりたら、次はいよいよ実際にヨガやピラティスを体験する場所を選ぶステップです。シニア世代の皆様が無理なく、そして何よりも楽しく運動を続けていくためには、ご自身の体力レベルや運動の目的にぴったり合った、「シニア向け」あるいは「初心者向け」とはっきりと表示されているクラスを選ぶことが非常に重要になります。「シニア向け」や「初心者向け」と銘打たれたクラスは、運動の強度や内容がシニア世代の体力に合わせて丁寧に調整されており、複雑な動きや体に大きな負担のかかるようなポーズは少なめに設定されているのが一般的です。また、指導を担当するインストラクターも、シニア層への指導経験が豊富で、一人ひとりのその日の体調やレベルに合わせた、きめ細やかで丁寧なサポートが期待できるでしょう。さらに、同じ年代の仲間たちと一緒に運動を始めることで、初めての場所でも安心感が得られたり、互いに励まし合うことで連帯感が生まれたりし、それが運動を継続していくための大きなモチベーションにも繋がります。クラスを探す際には、まずお住まいの地域のスポーツクラブやヨガ・ピラティス専門スタジオのウェブサイト、あるいは配布されているチラシなどを確認してみましょう。また、地域の公民館やカルチャーセンターなどでも、シニア向けの講座が比較的リーズナブルな価格で開かれていることがあります。クラスを選ぶ際の具体的なチェックポイントとしては、「シニア向け」や「初心者歓迎」といった記載が明確にあるか、体験レッスンが受けられるかどうか(その際の料金も忘れずに確認しましょう)、指導するインストラクターはシニアへの指導経験や関連する資格を持っているか、そして何よりも教室全体の雰囲気は自分に合いそうか、などが挙げられます。ご自宅から無理なく通いやすい場所にあるかどうかも、長く続けるためには大切なポイントです。多くの施設では、数百円から千円程度で体験レッスンを受けることができますので、まずはいくつかのクラスを実際に体験してみて、レッスンの内容やインストラクターの教え方、教室の雰囲気などを肌で感じてみましょう。焦らずに、ご自身が「ここなら安心して楽しく続けられそう」と心から思える場所を見つけることが大切です。オンラインでのレッスンに少し抵抗があるという方も、まずは実際に人と顔を合わせる対面式の教室で、基本的な動きや呼吸法を学ぶことから始めてみるのがおすすめです。

ステップ(3)自宅で始める際の準備と環境

「なかなか教室に通う時間が取れない」「まずは自分のペースで手軽に試してみたい」とお考えのシニアの方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、ご自宅でヨガやピラティスを始めることももちろん可能です。ただし、その際には、安全に運動できる環境をしっかりと整え、最低限必要なものを準備しておくことがとても大切になります。ご自宅での運動は、自分の好きな時間に、自分のペースで気軽に行えるという大きなメリットがある反面、指導してくれる人がそばにいないため、もし間違ったフォームのまま運動を続けてしまうと、期待した効果が出にくいだけでなく、思わぬ怪我に繋がってしまうリスクも考えられます。安全なスペースを確保し、集中して運動に取り組める環境を作ることで、怪我の予防になり、運動の効果もより一層高まるでしょう。また、事前に必要なものをきちんと揃えておくことで、いざ始めようと思った時にスムーズに運動を開始することができ、結果として長続きしやすくなります。まず準備していただきたいものは、動きやすい服装(伸縮性があり、体を締め付けないゆったりとしたものがおすすめです)、そしてヨガマットです。もしヨガマットがなければ、大きめのバスタオルやカーペットの上でも代用は可能ですが、滑りにくい素材のものを選ぶようにしてください。運動中の水分補給のための飲み物も忘れずに用意しましょう。必要に応じて、バランスを取る際に体を支えるための椅子や壁、ポーズを補助するためのタオルやクッションなども手元に置いておくと便利です。運動する場所は、手足を自由に伸ばしても周囲の物にぶつからない程度のスペースを確保し、床が滑らないように十分に注意してください。もし可能であれば、ご自身の姿を確認できる鏡があると、フォームを客観的にチェックするのに役立ちます。質の高い初心者向けのDVDや解説が丁寧な書籍、あるいは信頼できるウェブサイトで公開されている動画などを参考にしながら、くれぐれも無理のない範囲で、少しずつ行いましょう。ご自宅で始める場合は、特に「無理をしないこと」を徹底してください。最初は10分程度の短い時間からスタートし、体が慣れてきたら徐々に時間を延ばしていくのがおすすめです。もし正しいフォームが分かりにくいと感じる場合は、一度だけでも専門家の指導を受けるか、最近ではオンラインレッスンなどでインストラクターにフォームを確認してもらうという方法も安心です。まずは簡単なストレッチや基本的な呼吸法から試してみて、心地よさを感じられたら、少しずつ新しい動きに挑戦していくと良いでしょう。

ステップ(4)無理のないペースでの進め方

ヨガやピラティスをいざ始めたら、最も大切にしていただきたいのは、「無理のないペースで、楽しみながら長く続けること」です。決して焦る必要はありません。ご自身のその日の体調や体力レベルに合わせて、ゆっくりと、そして着実に進めていくことが、運動の効果を実感し、それを生活の一部として習慣化していくための何よりの鍵となります。特にシニア世代の皆様は、日によって体調が変動しやすいものです。あまり頑張りすぎてしまうと、体に余計な負担がかかりすぎてしまって思わぬ怪我をしたり、あるいは疲れてしまって「もう続けるのが億劫だな」と感じてしまったりする可能性があります。ゆっくりとしたペースで、ご自身の体と心に起こる小さな変化や、ささやかな達成感を一つ一つ大切に積み重ねていくことが、運動を続けるためのモチベーションを維持し、ヨガやピラティスを生活の一部として自然に定着させるために、とても効果的なのです。例えば、最初のうちは「週に1回、15分だけ行う」といった、ごくごく簡単な目標からスタートしてみましょう。そして、体が慣れてきたなと感じたら、少しずつ運動の回数や時間を増やしていきます。体調が優れない日や、どうしても気分が乗らないという日は、決して無理をせず、勇気を持ってお休みすることも大切です。「今日は少しだけストレッチだけにしておこう」など、その日の状態に合わせて内容を軽くするのも良い方法です。カレンダーに運動した日を記録したり、簡単な日記をつけたりするのも、運動を継続していく上での助けになります。「今日はこのポーズが前よりも少し楽にできたな」「呼吸がいつもより深くなった気がする」など、どんなに小さな進歩でも見つけて、ご自身をたくさん褒めてあげることも、運動を楽しむための大切なコツの一つです。ヨガやピラティスは、決して他人と競い合うものではありません。完璧なポーズを目指すことよりも、ご自身の体が心地よいと感じる範囲で、気持ちよく動かすことを優先しましょう。「今日は少し疲れているから、無理せず休もう」「この動きは本当に気持ちがいいな」と、常に自分の体と丁寧に対話しながら進めていくことが大切です。「三日坊主にならないようにしなきゃ」とあまり気負いすぎず、「まずは3ヶ月間、試しに続けてみよう」といった、少し長めのスパンで目標を考えると、気持ちもずっと楽になります。何よりも、楽しみながら続けることが、健康への一番の近道なのです。

シニアにおすすめのヨガ・ピラティスポーズ

この章では、「具体的にどんな運動をすれば良いの?」「私にもできる簡単なポーズはあるかしら?」といったシニア世代の皆様の声にお応えして、ご自宅でも安全に、そして効果的に取り組めるヨガやピラティスの代表的なポーズやエクササイズ、さらには心と体を整える呼吸法についてご紹介します。無理なく始められるものばかりですので、ぜひ試してみてください。この章で取り上げる主な内容は以下の通りです。

  • 安定した椅子を使って、膝や腰に負担をかけずに行える安全なヨガポーズ
  • 朝起きた時や寝る前に、ベッドの上で手軽にできる簡単なピラティスエクササイズ
  • ふらつき予防や体力維持に役立つ、立ったまま安全に行えるバランス運動
  • 心身のリラックスや集中力アップに繋がる、基本的な呼吸法と短い瞑想の取り入れ方

ポーズ(1)椅子を使った安全なヨガポーズ

「椅子ヨガ」という言葉を聞いたことがありますか?これは、安定した椅子を上手に補助として使うことで、体力にあまり自信がないシニアの方や、膝や腰に少し不安があるという方でも、安全に、そして効果的にヨガの素晴らしい恩恵を受けることができる、とても優れた方法です。椅子を使うことの一番のメリットは、何と言っても転倒のリスクを大幅に減らせるという点、そして立ったり座ったりといった動作の際に体にかかる負担を軽くできるという点です。また、床に直接座るのが難しいという方でも、椅子に座ったままの姿勢で、あるいは椅子を支えにして様々なヨガのポーズを行うことができるため、本当に気軽に、そして安心して取り組むことができます。ご自宅のリビングはもちろん、例えばオフィスの休憩時間など、場所を選ばずに実践できる手軽さも大きな魅力と言えるでしょう。具体的なポーズの例をいくつか挙げますと、「椅子の猫のポーズ」は、椅子に浅く腰掛けた状態で、背中をゆっくりと丸めたり反らせたりすることで、背骨の柔軟性を高め、腰周りの緊張を和らげます。「椅子の鷲のポーズ(腕のみを中心に行う)」は、座ったまま両腕を絡めるようにして、肩周りの筋肉を心地よくストレッチします。また、「椅子の太陽礼拝(簡易版)」では、座った状態から無理のない範囲で上体をリズミカルに動かし、全身の血行を促進し、心身をリフレッシュさせます。これらのポーズを行う際には、常に深い呼吸を意識し、一つ一つの動きをゆっくりと丁寧に行うことが大切なポイントです。「ヨガはなんだか難しそう」「体が硬いから私には無理かも」と、これまで一歩踏み出せずにいたシニアの方にこそ、この椅子ヨガは心からおすすめです。日常生活のちょっとした合間に手軽に取り入れやすく、無理なく体を動かす習慣をつけるための、素晴らしい第一歩となるでしょう。まずは5分程度の短い時間からで構いませんので、ご自身が心地よいと感じる範囲で始めてみませんか。

ポーズ(2)ベッドでできる簡単ピラティス

ピラティスは、体の中心となる「体幹」を鍛えるのに非常に効果的なエクササイズとして知られていますが、シニアの方にとっては、床に直接寝て行うのが少し難しいと感じる場合もあるかもしれません。しかし、ご安心ください。実は、普段お使いのベッドの上であれば、朝、目が覚めた直後や、夜、お休みになる前などのリラックスした時間に、無理なく安全に、そして手軽に簡単なピラティスのエクササイズを取り入れることができるのです。ベッドの上は、床よりも体が少し沈み込むため、動きによっては安定しにくいという側面も確かにありますが、逆にその適度な柔らかさが体への衝撃を和らげ、負担を軽減してくれることもあります。特に、仰向けに寝た姿勢で行うエクササイズは、重力の影響を受けにくく、関節への負担も少ないため、シニアの方が体幹を意識する最初のステップとして大変適していると言えるでしょう。日常生活の習慣にスムーズに組み込みやすいのも大きな利点です。具体的なエクササイズの例をいくつかご紹介しますと、「ペルビックカール」は、仰向けに寝て両膝を立てた状態から、お尻をゆっくりと持ち上げて、そしてまたゆっくりと下ろすという動きです。これにより、腰周りの筋肉を使い、背骨の柔軟性を高める効果が期待できます。「レッグスライド」は、同じく仰向けのまま、片足ずつ膝を曲げたり伸ばしたりする動きで、お腹の奥にあるインナーマッスルを意識しやすくします。「アームサークル」は、仰向けで両腕をゆっくりと円を描くように回すことで、肩周りの緊張を優しくほぐします。これらのエクササイズを行う際には、いずれも呼吸を止めないように意識し、お腹を軽く引き締めるような感覚で行うのが大切なポイントです。「わざわざ運動する時間を作るのが難しい」「運動のために着替えるのが少し面倒だな」と感じているシニアの方でも、ベッドの上ならパジャマのままで、本当に手軽に始めることができます。無理のない範囲で体幹を意識する感覚を養い、心身のリラックス効果も期待できるため、心地よい一日をスタートさせたり、穏やかな眠りについたりするための一助となるでしょう。ただし、あまりにも柔らかすぎるベッドの場合は、体が沈み込みすぎてしまってエクササイズがやりにくいこともあるため、ご自身のベッドが適度な硬さがあるかどうか、一度確認してみることをお勧めします。

ポーズ(3)立ったままできるバランス運動

シニア世代の皆様がいつまでも健康で、生き生きとした毎日を送るためには、そして何よりもご家庭内や外出先でのふらつきや転倒を予防するためには、立ったまま安全に行えるバランス運動を日常生活の中に積極的に取り入れることが非常に重要です。特別な運動器具を買い揃えなくても、ごく簡単な動きで、効果的にバランス能力を高めることができます。年齢を重ねるとともに、どうしても足腰の筋力や体の平衡感覚が少しずつ低下しやすくなり、その結果としてふらつきやすくなったり、転倒のリスクが高まったりすることがあります。バランス運動は、足腰の筋力を維持するだけでなく、体の中心である体幹を安定させ、体の揺れを上手にコントロールする能力や、一つの動きに集中する力を養うのに大変役立ちます。これにより、日常生活での一つ一つの動作がより安定し、自信を持って様々な活動に取り組めるようになるでしょう。具体的な運動の例を挙げますと、「片足立ち」は、壁や安定した椅子などに軽く手を添えた状態から始め、徐々に支えを軽くしていくことで安全に行うことができます。最初は数秒間キープすることから始め、無理のない範囲で少しずつ時間を延ばしていきましょう。「かかと上げ下げ運動」は、両足を肩幅程度に開いてまっすぐ立ち、ゆっくりとかかとを上げたり下ろしたりする運動で、ふくらはぎの筋力アップや足首の安定性を高めるのに効果的です。「タンデム立位」は、片方の足のつま先を、もう片方の足のかかとにぴったりと付けて、一本の線の上に立つようにするもので、これも最初は壁などを支えにすると安全に取り組めます。これらのバランス運動は、例えばテレビを見ながらや、歯磨きをしながらといった、日常生活の中での「ながら運動」として、非常に手軽に取り入れることができます。大切なのは、必ず転倒しないように安全な場所を選んで行い、特に最初のうちは必ず何かにつかまって行うことです。少しずつでも継続していくことで、体の軸がしっかりと安定してくるのを感じられるはずです。バランス感覚に自信がつけば、お散歩や外出もより一層楽しくなることでしょう。

ポーズ(4)呼吸法と瞑想の取り入れ方

ヨガやピラティスの様々なポーズやエクササイズだけでなく、基本的な呼吸法や短い時間の瞑想を日常生活に取り入れることは、シニア世代の皆様の心と体のリラックス、日々のストレスの軽減、そして集中力の向上に大きく貢献してくれます。しかも、特別な準備や道具もほとんど必要なく、どなたでもすぐに、そして気軽に始めることができるのが大きな魅力です。意識的に行う深い呼吸は、私たちの体の働きを調整している自律神経のバランスを整える効果があると言われています。特に、お腹を意識して行うゆっくりとした「腹式呼吸」は、心身をリラックスさせる副交感神経を優位にし、穏やかな状態へと導いてくれます。また、短い時間でも瞑想を行い、ご自身の呼吸や体の一点に静かに意識を集中することは、頭の中を駆け巡る様々な悩みや雑念を払い、精神的な安定や集中力を高めるのに大変役立ちます。これらの習慣は、体の血行を促進したり、免疫力を向上させたりといった、健康維持に繋がる良い影響も間接的に与えてくれると考えられています。最も基本的な呼吸法の一つが「腹式呼吸」です。やり方はとても簡単で、椅子に楽な姿勢で座るか、あるいは仰向けに心地よく寝て、おへその少し下に両手を軽く置きます。まず、鼻からゆっくりと息を吸い込み、お腹がまるで風船のように優しく膨らんでいくのを感じます。次に、口からゆっくりと、細く長く息を吐き出しながら、お腹が自然にへこんでいくのを感じます。この呼吸を、数分間静かに繰り返します。瞑想も難しく考える必要はありません。同じように楽な姿勢で座り、目を閉じるか、あるいは半眼(薄目を開けた状態)にして、ただご自身の呼吸が出たり入ったりする様子に、静かに意識を向けることから始めてみましょう。最初は2分から3分程度の短い時間からで十分です。「運動は少し苦手だけれど、何か健康に良いことを手軽に始めたいな」と感じているシニアの方にも、この呼吸法や瞑想は心からおすすめです。朝、目が覚めた時や、夜、お休みになる前、あるいは日中のちょっとした休憩時間など、いつでもどこでも実践できます。まずは1日数分からで構いませんので、ご自身が心地よいと感じる範囲で試してみてください。続けていくうちに、心がスーッと落ち着き、体も軽くなるような、穏やかな感覚を味わえるかもしれません。

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